旅のあとがき English

東北

喜多方 朝ラーメンと酒蔵めぐり

福島県

チャーシューとメンマ、なると、ねぎがのった喜多方ラーメン
場所
福島県
時期
2026年9月 1泊2日
行き方
東京駅→(JR新幹線やまびこ1時間40分)→郡山駅→(JR磐越西線快速電車65分)→会津若松駅→(JR磐越西線普通電車15分)→喜多方駅→徒歩圏内
費用
3万円

朝、喜多方駅に着く。荷物を今日の宿、笹屋旅館さんに置く。チェックイン前だったが、快く裏方で預かってくれた。

赤レンガの切妻造りの入口に「喜多方駅」の看板が掲げられた駅舎と駅前広場、晴れ間ののぞく空

喜多方と言えば朝ラーメン。朝からラーメンを食べる文化があるらしい。元々は早朝から働く労働者が食べたからだとか。僕の地元、北海道の札幌近辺では味噌ラーメンが有名だけど、朝から食べる文化は無い。どっちかと言うと夜ご飯だし、なんなら酒の後の〆だったりする。せっかく喜多方まで来たからには朝ラーメンをするっきゃない。

名店を挙げればキリがないんだろうけど、どのサイトを見ても名前が出てくるから、坂内食堂さんがずば抜けて有名なんだと思う。ということで坂内食堂さんに向かったものの、この日はシルバーウィーク真っ盛りということで、東京の有名店かと思うくらい大行列だった。

時間ももったいないので、坂内食堂さんは諦めて菊水さんに向かう。菊水さんに着くと、ちょうど人が満席になったくらいで、さほど待たずに入店することができた。

「喜多方ラーメン」ののぼりが立つ菊水の二階建ての店舗と、店前に停まる車やバイク

メニューの一番上にあるから、たぶん看板メニューであろう「ら〜めん」を注文する。ほどなくして運ばれてくるら〜めん。頂きます。ずるずる。…美味しい!ずるずるずるずる〜。本当に美味しい!!

チャーシュー、メンマ、なると、刻みねぎがのった醤油ベースの喜多方ラーメン

しょうゆベースで、あごだしの風味が香る。あっさりしてるけど薄味というわけではなく、くどくない塩気が朝にぴったりだ。朝ラーメンの文化に特化した味付けなのだろう。大行列に並ばなくても最高に美味しい朝ご飯が食べられる菊水さん。コスパもタイパも最強です。

そして多分、札幌では朝ラーメンの文化は根付かないと思った。朝からこってりした味噌ラーメンを食べたい人が少ないと思うから。

お腹もいっぱいになったので、喜多方の街を歩く。随所に蔵が立ち並ぶ。喜多方は蔵の街でもある。その昔、耐火性に優れる蔵に酒や味噌を貯蔵したから、ということらしい。戦時下で攻撃対象にされなかったり、戦後の急激な都市化を免れたのも、蔵が残った理由なのかもしれない。

晴れた日の喜多方の通り沿いに並ぶ白壁と黒板張りの蔵造りの建物

米どころということもあり、酒蔵がたくさんある。その中の一つ、大和川酒蔵さんに立ち寄った。試飲出来るかな〜と探したところ、なんと大和川さんでは10種類以上の日本酒が無料で試飲できる!しかも、仕込み水も飲み放題なので、和らぎ水にも困らない。すごすぎる。

白壁の蔵と黒い板壁が並ぶ大和川酒造店の入口。全国新酒鑑評会金賞受賞の看板と酒樽が置かれ、青空が広がる

超甘口から超辛口まで揃ってる。そして、どれも美味しい。僕はどちらかというと甘口が好きで、純米吟醸弥右衛門が気に入った。即決で買った。家でも喜多方を楽しむんだ。

純米大吟醸は有料試飲だったが、ワンコインで試せる。せっかくなので試してみる。香りが良い。ごくごく。純米大吟醸の中では甘味や酸味や旨味が複雑に絡む方で、飲み応えがある。蔵で力を入れて作ったお酒なのだろう、とても美味しい。

試飲台に置かれた純米大吟醸「四方四里」の一升瓶と、1杯500円の案内板

大学生時代、安い居酒屋の飲み放題で安い日本酒を頼み、美味しくなかった記憶がある。それ以来、日本酒を避けていた。転機は数年前。街中で行われていた日本酒のイベントで試飲したお酒がずば抜けて美味しかった。銘柄は忘れてしまったんだけど、日本酒の美味しさに感動し、それ以来は旅先で日本酒を飲むようになった。各地で日本酒を飲んできたけど、大和川さんのお酒は僕好みだった。

しめ縄が下がる酒蔵の入口と、奥に続く古い仕込み道具が並ぶ土間

海辺でトロピカルなドリンクを飲むことだけがリゾートじゃない。朝からラーメンを食べ、午前中からお酒を飲める喜多方もまたリゾートなんだと思った。

 

 

 

続く